聖者カレンダー
聖者カレンダーは、回心と清い生活、神への献身によって世の模範となった聖人たちの列伝である。ここに固有の記念日にしたがって配列された聖人たちは、その時代も身分も生活様式も異なっており、まさに咲き乱れる天の花園というにふさわしい。
日本の26聖人も載っていない外国の聖人伝を邦訳出版することの意義はさておき、著者ジェームズ・ペントリーは、イエズス時代の洗礼者ヨハネに始まって、各世紀にわたり、アメリカ人として初めて列聖されたエリザベス・シートンや強制収容所で生命をささげたコルベ神父など、現代の聖人までを紹介している。身分・職業についても、老若男女はもちろん、王侯貴族、学者、兵士、政泊家、聖職者、修道者、芸術家、農夫……と、種々様々である。
また、ベルナデッタ、テレジア、フランシスコやカタリナといった有名な聖人だけでなく、37年間も柱の上で生活したシメオンのように奇抜な聖人もいれば、12年間も修道院の個室ですごしたウミリタなど、なじみのない、かくれた生涯を送った聖人、名前さえわからない聖人たちも多い。
献身の仕方もいろいろで、パウロやアウグスチノ、ジャンヌ・ダルクのように波乱に富んだ生涯あり、ウエールズの保護者デーヴィドやタララのように変化の少ない生涯あり、トマス・モアや教皇たちのように、公職の最先端にいた聖人もいる。
すべてをさしおいて神の栄光と人びとの救いのために身をささげた聖人たちの霊感あふれることばが、彼らの英知を浮き彫りにしている。
『聖者カレンダー』(ジェームズ・ベントリー著)より
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